参院選で自民党が大勝した後で、汚染水やら３号機からの“湯気”やらで福島第一原発の危機的な状況が明らかになってきた。全く…。二年半の間どうにかこうにかやってきたのが、もうどうしようもなくなって出てきているという感じがするのだけれど、それでもまだニュースの言い方などには不満が残るし、本当は国民にもっと知らせなければならないことが知らされていない。
汚染水…。東電の会見とか国会内での原発ゼロの会の勉強会とかをネットの動画で見て、本当に大変なことなんだろうと思うわけだが、いろんな意味での秘密主義というのが事態を更にわからなくさせていると思う。こんなに大変なこと何だから、もう全部人々に知らせたっていいと思う。その上で皆で対策を考えればよいのに、やっぱり前と同じような感じ。
原発を問題にしないというか、争点にしないということで自民党からすれば乗り切ったわけなのだけど、今の日本から原発のことを切り離して考える事なんかできないんだよね。庶民もこの先のことを考えるには事実を知らねばならない。
福島の原発事故は収束させられない。いつまでも溶け落ちた燃料を冷やすことが必要である。それに必要な水を循環させる装置を作ってはいるが、それ以外の地下水の方がはるかに多くて力が強い。２年半放置ののちに壁を作る、水をくみ上げる、ということが言われてはいるが、すぐにできることはない。
本当に事故が起きた時に最も困るのは原発のある地域の人々だが、新潟県知事を除いて早く動かしてほしいとばっかり言っている。事故が起きたらどういうことになるか、考えないのだろうか。今と同じくらいだから何とかなると思っているのだろうか。もっと責任ある考え方がなぜできないのか。既存の利権とお金のことが考えの中心だから。
ほんとにやんなる。
