プラトンの「国家」を読んだ。プラトンの著作の中でも一番の大作。ソクラテスが出てきて対話しながら理想の国家のことを述べるのだが、そういう風に一言で言うだけでは何もそこから学べない。
プラトンの本の中に出てくるのはいつでもソクラテスで、常に誰かと対話している。初めは簡単かな、と思う質問から始めてもソクラテスが鋭い質問を繰り返していくうちに初めに言ってたこととは反対の事に納得してしまうことになったりする。
上巻の方では人間の本性をしっかり見ててまるで現在の政治のことを言ってるのではないかと思ったり、完全に男女平等の事を言っているのに感心したりしたが、下巻は本当に圧巻だった。人間は洞窟の中で影絵を見せられていて、真実を見ていないという有名な例え、それが図で表されていた。民主主義の陥る危険、哲人君主、最後は死後の世界のことまで描かれていて驚嘆したのだった。ソクラテスは魂の不死を説明していた。こんなの、今まで言ってる人は何人もいたが、誰も理由を説明してなかったと思うのに、彼は説明しているのだ。その後「ソクラテスの弁明」や「パイドン」も読んでみて、これは重要なテーマとなっていることもわかった。
ソクラテスは「無知の知」を言っていることは知っていたけれど、詳しく読んだことはなかったので、今回読んで本当に良かったと思っている。彼は真実を求めていたのだということがよくわかった。